上野に向けて出発した北斗星の最終列車=札幌市中央区で2015年8月22日午後4時17分
毎日新聞
寝台特急唯一のブルートレイン「北斗星」(上野−札幌間)の最終列車が2015年8月22日夕、JR札幌駅を出発した。ホームには約1500人が集まり、ラストランを見送った。23日午前に上野駅に到着する。
北斗星は1988年3月に運転を開始。1日3往復した時期もあったが、航空便の普及などで乗客は減り続けていた。車両が老朽化し、来年3月には北海道新幹線が開業するため、今年3月で定期運転を終了し、4月から臨時列車で運行していた。車両は廃車になる予定。
長万部駅を出た札幌行き寝台特急「北斗星」
国鉄時代には機関区があり、大型蒸気機関車や特殊車両が配備されていた。今でも転車台跡地の柵や鉄塔など、昔の風情ががかすかに残る。
(2015年01月29日)【時事通信社】
長万部駅を出た札幌行き寝台特急「北斗星」
この先のカーブを過ぎると、10キロほどの長い直線区間を駆ける。
(2015年01月29日)【時事通信社】
道南の鉄道拠点、長万部を走る札幌行き寝台特急「北斗星」
この後、進行方向右手の車窓には、波穏やかな内浦湾が望める。
(2015年01月09日)【時事通信社】
JR北海道所属のDD51形ディーゼル機関車が重連でけん引し、室蘭本線非電化区間を走行する下り寝台特急「北斗星」(JR大岸駅付近)
(2013年09月23日)【時事通信社】
現役時代の「北斗星」
寝台特急「北斗星」の解体作業が始まった
2015年9月14日午後3時52分、北海道室蘭市、山本裕之撮影
朝日新聞 2015年9月14日
最後のブルートレインだった寝台特急「北斗星」の客車の解体が、北海道室蘭市で始まった。
来春の北海道新幹線の開業準備が着々と進む一方で、世代交代のようにブルトレがひっそりと姿を消していく。
今年3月に定期運行を終えたJR北海道の北斗星の客車19両は廃車・解体されることになり、5月から室蘭港の貨物引き込み線に留め置かれていた。譲渡希望者はなく、すべて解体される見込み。
この日、ブルトレは解体場所まで機関車で移動。作業員が寝台など内装を外し、車体をガスバーナーで切断した。![イメージ 12]()
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この日、ブルトレは解体場所まで機関車で移動。作業員が寝台など内装を外し、車体をガスバーナーで切断した。